篝火に火を灯せ。祭壇に供物を捧げよ。魔術王の名の下に、この星の修正を言祝ごう。「生命に競争があるように、歴史にも勝敗がある。」見るがいい、この末路を。「“現在”とは正しい選択、正しい繁栄による勝者の歴史。これを汎人類史と呼び。」
人類史そのものが行った足切り、敗れ去った歴史の悪意の果てがこれだ。「誤った選択、誤った繁栄による敗者の歴史。」だが嘆くことはない。何故と被害者ぶることもない。「“不要なもの”として中断され、並行世界論にすら切り捨てられた“行き止まりの人類史”――」
弱いものを自然淘汰ではなく、自発的に廃したのが人類の回答であったのなら、「これを、異聞帯と呼ぶ」その役割が君たちに回って来ただけの話。――我が名はソロモン。過去と未来を見渡す眼をもって、この結末を予期したもの。そして、人類の最後の戦いを、彼岸より見届けるものだ。
「異聞深度_D No.1 獣国の皇女 AD.1570 永久凍土帝国 アナスタシア」空想の根は落ちた。空からの信号は途絶え、地表は漂白され、この惑星は、ひとりぼっちの星となった。
「異聞深度_B+ No.2 消えぬ炎の◼︎◼︎◼︎ BC.1000 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング」濾過異分子現象。侵略され、白紙化した惑星。
「異聞深度_E No.3 紅の月下美人 BC.0210 人智統合真国 ◼︎◼︎◼︎」最早正しい秩序はない。人理を守る英霊はいない。
「異聞深度_A No.4 黒き最後の神 ??.11900 創世滅亡輪廻 ◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎」何一つ、味方となるものはいない。この地では、お前たちこそが悪なのだから。
「異聞深度_A+ No.5 神を撃ち落とす日 BC.12000 星間都市山脈 ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ 」――だが。こと生存において、善悪による優劣はない。
「異聞深度_EX No.6 星の生まれる刻 AD.0500 ◼︎◼︎円卓領域 ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎・◼︎・◼︎◼︎」
お前たちがまだ諦めないというのなら。あの時と同じく、何もかも無に帰したこの状況で、
「異聞深度_A++ No.7 ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ BC.???? ◼︎◼︎樹海◼︎◼︎ ◼︎◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎」まだ生存を望むというのなら。
愚かしくも、力の限り叫ぶがいい。惜しげも無く過ちを重ね、あらゆる負債を積み上げてなお、希望に満ちた人間の戦いはここからだと。「人理焼却に続く“前人未踏の聖杯探索”開幕」「……全く。中身を作ろうとするのは、この宇宙の悪い癖だ」
从日推少摘抄的文本。没记错的话应该是新章PV的东西
