
今回の5作品は、1950年代を中心に1966年までのアナログ全盛期、モダンジャズが最も隆盛で、しかもその中でのリーダー的存在であったマイルス・デイビスのコロンビア・レーベルに残された歴史的名盤5タイトルの復刻です。小編成からオーケストラまでマイルス・デイビス全盛期の魅力満載ボックスセットです。新しいモダンジャズを探求するマイルス・デイビスの軌跡を辿る名盤5タイトル1955年、マイルス・デイビスは大手コロンビア・レーベルと録音契約を結びます。ここから彼の偉大なジャズ・ポピュラー音楽家としての活動は始まりました。まず契約第1弾として、黄金のクインテットによる『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』を吹き込みます。そこから彼は快進撃を続け、ハード・バップの次に来る新しいモダンジャズのスタイル「モード手法」の探求に勤しみます。そうした50年代のコンボによる演奏2作が、ここでは選ばれ、加えて、同時進行のように進められていたジャズ界の鬼才、名アレンジャーとして名高いギル・エヴァンスとのオーケストラ協演も2作ラインアップされています。
そして60年代に入り第2期黄金クインテットといわれた新進気鋭の若手を集めた超近代的な「モード・ジャズ」による演奏が1作収められています。ジャズが最も力を持っていた時代の、実力も、リーダーシップもナンバーワンであったミュージシャンの10年間の記録がここに示されています。